「運勢を知る前に、魂の履歴書を読む」-欽天四化紫微斗数が照らす前世と今世のつながり-

「運勢を知る前に、魂の履歴書を読む」──欽天四化紫微斗数が照らす前世と今世のつながり

未来の運勢を知りたい──
占いを訪れる動機の多くは、金運、恋愛運、健康運など「これからどうなるか?」という問いにあります。
けれど、欽天四化紫微斗数が本当に私たちに教えてくれるのは、もっと深い問いです。

「なぜ、この人生を選んで生まれてきたのか?」
「どんな課題を果たすために、いまここにいるのか?」

生年四化は“魂が持ち越した意志”

欽天四化では、命盤に 生年化禄(A)・化権(B)・化科(C)・化忌(D) の四つの力が配されています。
これらは単なる性格や運勢のパラメータではなく、
魂が前世から引き継いだエネルギーの “意志表示” でもあります。

  • 化禄(A) … 魂が積み上げてきた徳分や才能、財的なエネルギー
  • 化権(B) … 固執や責任感、あるいは過去にコントロールしたテーマ
  • 化科(C) … 調和・理解・学習という智慧の資質
  • 化忌(D) … 魂に残る傷や執着、未完の因縁

これらがどの宮にあるか、そして飛星によってどの宮からの作用を受けるかを読むことで、「魂が何を浄化しようとしているのか」「どこで徳を実らせようとしているのか」がみえてくるのです。

昌曲左右──魂が携える“カルマのメモリーカード”

欽天四化紫微斗数で 先天星 と呼ばれる「文昌・文曲・左輔・右弼」は、生年四化の背景にある カルマの “記録媒体” とも言えます。
それぞれが前世から受け継いだ情報を違うフォーマットで保存しており、
どこに(どの宮位に)配置されるかで魂の重点テーマが浮き彫りになります。

星曜キーワード魂に刻まれた具体的意味
文昌煩悩・思考のクセ過去世で培った知性や言葉の力とともに、
絶え間なく湧く “思考習慣”=煩悩の種を格納。
命宮にあれば「考え過ぎてしまう自分」を手放す学びがテーマ。
文曲前世の果報すでに実った功徳・感情の貯蓄庫。
良縁も試練も “今世で受け取るべき果実” がここに。
財帛宮なら金銭面、子女宮なら人間関係に顕著。
左輔修行道場・メンター魂が成長するための “稽古場” の座標。
置かれた宮のテーマで、導き手や学びのチャンスが現れる。
官禄宮にあれば職場や社会活動が修行道場に。
右弼記憶装置・魂の目録中陰身(転生待機中の魂)とリンクし、
前世の誓い・宿題リストを格納。
来因宮や福徳宮にあると、魂の進路希望がより鮮明に表面化。

まとめ  “魂のメモリーカード”の活かし方

Step 1|カードを読み解く

PC・タブレット・スマホ・ビデオカメラ等々──機器ごとに合うメモリーカードが違うように、私たちの魂もそれぞれ独自の “カルマのメモリーカード” を携えています。
まずはその中に保存された 才能・徳・課題・誓い を確認しましょう。

Step 2|性能と特長を理解する

カードの容量・速度・フォーマットを知るほど、機器は本領を発揮できます。
同じように、魂が持つ 生年四化+昌曲左右 の特性を把握すれば、どんな場面で力を注ぐべき か、どこで課題が再生されるかがみえてきます。

Step 3|意志を起動する

適切なカードリーダーに差し込むとデータが瞬時に展開するように、“魂のメモリー” を意識下 に呼び出せば、前世からの意志は自然に発動。
その結果、私たち一人ひとりという「端末」は 本来の機能をフル稼働 させ、与えられた人生の脚本を自らの手でアップデートしてゆけるのです。

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この記事を書いた人

田中 宏明のアバター 田中 宏明 占風鐸・オンラインスクール 主宰

大阪生まれ。関西大学工学部卒。著書「欽天四化紫微斗数の世界」はじめ他に3冊出版(https://www.amazon.co.jp/dp/B09JWYY8PB/)。大正3年創業の家業の四代目社長として約25年間会社経営に携わる。2015年に経営者から個人事業主になり、主に欽天四化紫微斗数、八字の占術家となる。座右の銘「終身学、以修徳」。

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