
山口百恵さんが芸能界を引退し、専業主婦になった魂の計画について、今回はつぎの3つの宮だけで観てみました。

来因宮 : 子女宮、そこに文昌(=前世の業)
• 子女宮が来因宮は、前世における「因果の起点」をあらわす。
→ 子供/表現活動/教育/芸能/育成/奉仕的役割
• そこに「文昌(修行星)」がある。
→ 前世で彼女は「自己を捧げる奉仕型・教育型・表現型の生き方」をしていた。
• この配置は「前世で果たせなかった理想」や「未完の修行」が芸能活動の形で今世に再演されたことを意味する。
つまり、芸能界で光を浴びて生きたのは、「文昌的因果の再演」だった!
己宮=夫妻宮 + 兄弟宮に文曲(果報星)
• 己干がある夫妻宮=前世来因路(今生に来た理由)
→ 結婚・家庭・夫婦関係こそが、魂が今生で完了すべき目的。
• さらに、そこから飛星の化忌D(遷移宮の天機Dをみて夫の意とともに、兄弟宮の疾厄宮で兄弟の意もある)が兄弟宮の文曲に飛ぶという構造。
→ 「兄弟=前世に縁ある魂(=今回の伴侶)」に、果報(文曲)を返す構図
※余談ですが、何かの本で三浦友和さん、百恵さんご夫妻は、前世でどこかの国の王子と王女の兄妹だったと書いてあったのを記憶しています。
• 文曲=「過去に積んだ徳の果報」。そこに化忌Dが飛ぶのは、
→ 「自ら得た果報を享受することなく、それを“他者に与える”ことが宿命」
つまり、百恵さんは「芸能で得た果報(文曲)を、自らの手で還元・手放す」ことで因果を完結する命。
文昌と文曲がともに夫妻宮を挟み、影響する構造
• 子女宮の文昌(前世の修行)と、兄弟宮の文曲(今世の果報)が、いずれも夫妻宮(己干の宮)を挟んで左右に位置。
• これは、夫妻宮=「結婚」という命の主舞台が、前世からの業(文昌)と、今世の果報(文曲)に包囲され、統合される場所であることを意味する。
• 必ず「特定の相手」が存在する(前世ですでに約束した人!前世ですでに出会っている人!)。
彼女の“人生の完成”は、「結婚=夫妻宮」において、前世と今世の因果を統合すること。
総合解釈:百恵さんが芸能界を引退した魂の理由
山口百恵さんは、前世で未完成だった“奉仕・表現・育成”という業(文昌)を芸能活動として果たしました。
そして、得た名声や果報(文曲)を自己のものとはせず、夫(兄弟宮=縁者)へと返し、魂の目的地=夫妻宮にて、「還元」「専念」することによって因果を完了させる命を生きたのです。
いかがですか?
山口百恵さんが三浦友和さんと出会われて結婚されたのは、前世からの約束事であったということが、この3つの宮位だけでもみえてきます。
そして、結婚し家庭に入ることにより、前世よりの因果を統合されたということ。
それが彼女の魂の計画であったのです。
さらに、左輔と右弼、そして五蘊天干の丙、戊、己、辛、壬の宮位を駆使してみれば、より詳細な百恵さんの魂の意図がみえてきます。
それについては、6月の大阪、東京でのセミナー「魂の設計図を読み解く ― 修行功夫・昌曲左右・累世因果」でお話させていただきます。
ご参加される方はお楽しみに!
なお、上記セミナーは、すでに両会場とも定員になりお申し込みは締め切りましたが、そのあと何名かの方から参加の可否についてお問い合わせをいただきました。
もし、勉強したいという方がほかにいらっしゃれば、また追加でセミナーの開催も可能ですので、ご希望があれば「お問い合わせ」よりお願いいたします。
GoogleのNotebookLMで対話形式の音声ブログにしました。
紫微斗数の専門用語で、不適切な言い方になっているものもありますが、上手くまとめてくれています。
【余談】
陳老師の「左右昌曲先天星」のテキストに、「己 ➔ 前世来因路〈転世前〉」と記述があります。
これは、「己は前世の来因の道、すなわち“転生する前”の因縁や原因を意味する。」ということで、わかりやいくいえば『己の宮位をみれば、「魂がこの世に生まれてくる前に、どのような因果・動機・願い・カルマがあったか」がわかる』ということ。
これはとても大事なことです。
山口百恵さんのように己宮が夫妻宮なら、「“結婚”そのものが、彼女が今世に生まれてきた根本理由・因縁である」とも言えます。
先天星の勉強をするまでは、単に命盤12宮の天干は、四化を飛ばすときに見ていたくらいでしたが、驚くべき意味があったのですね!
五蘊天干の丙、戊、己、辛、壬の宮位は、とくに注意して観るようになりました。
占風鐸・オンラインスクール
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主宰 田中宏明
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