転生占星術でみた「木星」と「火星」が示す私の魂職


■ 転生占星術とは?

20世紀最大の霊能者とも言われるエドガー・ケーシーは、人の魂は地球に生まれ落ちる前に、太陽系の惑星を巡りながら修行を積んでいると説きました。

とくに出生図のASCやMC付近にある天体は、その魂が直前の転生前に「滞在・修行していた星」を示すとされます。

つまり、地球に生まれる直前に、魂が 「どの天体の次元で、どのような学びを行ってきたか」 を知る手掛かりになるのです。

■ エドガー・ケーシーの霊界観

エドガー・ケーシーの「リーディング」によれば、霊界は太陽系の惑星圏に対応した次元として語られます。

  • 水星:知恵や言語能力、思考を磨く領域
  • 金星:愛や調和、美を学ぶ領域
  • 地球:物質的な経験、因果応報を体験する場
  • 火星:勇気、衝動、攻撃性の浄化
  • 木星:理想、信仰、精神的な指導力
  • 土星:制約、試練、因果の清算
  • 天王星:霊的直観、突然の気づき、変容
  • 海王星:霊性、幻惑、境界の融解
  • 冥王星:深い変容、魂の再生

ケーシーは、人は死後にこれらの惑星領域を順次巡りながら、魂の学びや浄化を進めると説いています。

■ 木星=教師という魂職

エドガー・ケーシーの転生占星術と数霊術の両面から見ると、私の魂は転生前に 木星 に滞在していました。
木星は「叡智・導き・教師性」を象徴します。魂が木星に学びを持ち帰ると、今世では「人を導き、育てる」役目を担うことになります。

紫微斗数で私の 来因宮が子女宮 にあることも、まさにその象徴です。子女宮は子供や弟子、生徒を意味する宮。私は多くのお弟子さんや生徒さんを育ててきましたが、それは「木星=教師」と「来因宮=子女宮」の因縁的な一致といえるでしょう。


■ 火星=開拓者という魂の姿

一方で、私の魂は転生前に 火星 にも滞在していました。
火星は「行動・情熱・挑戦」を象徴し、魂に「開拓者として道を切り拓く力」を与えます。

紫微斗数でいえば、これは 遷移宮の天同A(化禄) に重なります。遷移宮は外界・社会との関わりを示す宮で、そこに化禄が付くことは「人々に広げ、普及させる恩恵」を意味します。私は欽天四化紫微斗数という命術を日本に紹介し、情熱をもって普及に努めてきました。これは火星の「開拓力」がそのまま命盤に表れているのです。


■ まとめ

  • 木星=教師 → 来因宮(子女宮)と重なり、弟子を導く魂職
  • 火星=開拓者 → 遷移宮の天同A(化禄)と響き合い、新しい命術を社会に普及

このように、木星と火星という2つの惑星修行が、紫微斗数の命盤構造と見事に呼応しており、私の今世の使命「弟子を育て、命術を広める」という魂職を浮かび上がらせています。


■ 来因宮とは、転生前の霊的修行で残された未了の因縁を示す宮

今世の転生前に滞在した2つの天体的修行が、そのまま紫微斗数の来因宮と生年四化に反映され、今世の使命と課題を形づくっているのです。

ただ、感覚的には 土星 にも滞在していたと思っています。
それは紫微斗数の命盤の田宅宮の廉貞D。夫妻宮の巨門→Dと財帛宮の太陰→Dと連動し、家庭や妻との関係での試練やカルマの精算があったと思います。

今世は、肉体を持ってこの地球に生まれ、転生前に少なくとも3天体で霊的修行し、それを踏まえて実習場の地球で実践していくことになります。

ですから、従来から私が申していた、

来因宮は前世未了の因縁をみる宮というより、
来因宮とは、転生前の霊的修行で残された未了の因縁を示す宮
というのが、適切なのかも知れません。

少なくとも、エドガー・ケーシーの唱えた理論ではそのようにみたほうがいいようです。

そして、太陽系の各惑星での修行を卒業したら、太陽系以外の天体へ行くことができるそうです。

それが、いわば解脱ということになります。


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この記事を書いた人

田中 宏明のアバター 田中 宏明 占風鐸・オンラインスクール 主宰

大阪生まれ。関西大学工学部卒。著書「欽天四化紫微斗数の世界」はじめ他に3冊出版(https://www.amazon.co.jp/dp/B09JWYY8PB/)。大正3年創業の家業の四代目社長として約25年間会社経営に携わる。2015年に経営者から個人事業主になり、主に欽天四化紫微斗数、八字の占術家となる。座右の銘「終身学、以修徳」。

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