化忌を解消するカギは「文昌の思考の癖に気づくこと」

「カルマ=思考の癖」——紫微斗数が示す深い真理

私たちは人生の中で、なぜか同じパターンの出来事を何度も経験します。
人間関係・恋愛・仕事・お金・自己評価……
避けたいのに繰り返してしまうテーマ。

その答えを、欽天四化紫微斗数は明確に示してくれます。

結論から言えば——

カルマとは「思考の癖」である。

そして、その「思考の癖」と「現実に繰り返し起こる因果」を示すのが

🔹 文昌(先天星)
🔹 生年D=化忌

この2つの関係です。


文昌=“心のOSに刻まれた思考のクセ”

文昌は頭脳・言語・学習を司る星ですが、深層では

物事をどう受け取り、どう意味付けてしまうのか

という認識のパターン=思考の癖を作ります。

たとえば文昌が強い命盤では、次のような癖が出やすくなります。

・つい先に心配を考える
・損得勘定を無意識にしてしまう
・正論で自分を縛ってしまう
・完璧でないと不安になる
・失敗を避ける思考が強く働く

良し悪しではありません。
これは転生を重ねて形成された認知のクセなのです。

つまり、

🟣 文昌=「魂が身につけてしまった思考反応パターン」

と読むのがもっとも本質的です。


生年D(化忌)=「思考の癖が現実化した因果の軌道」

文昌が「癖」だとしたら、
化忌はその癖が現象界にまで降りてきた結果です。

思考 → 感情 → 行動 → 経験 → 思い込み(観念)
このサイクルが転生を超えて蓄積したものが化忌の作用。

だから化忌は

・避けてもまたやってくるテーマ
・失いたくないのに失う
・望んでいないのに引き寄せてしまう
・体験しないと学べない課題

というかたちで人生に現れます。

化忌は「罰」ではありません。
魂が最も深く学ぼうとして設定した舞台なのです。


文昌と化忌の関係を一言で表すと

内側外側
文昌化忌
思考の癖現象の癖
認識の型人生の舞台設定
気づけば修正できる気づいた瞬間ストーリーが終わる

この2つは循環しています。

文昌(思考の癖)
     ↓
感情・行動パターン
     ↓
経験 → 「こういう世界だ」という観念
     ↓
化忌(現実の出来事として固定化)
     ↓
また文昌の思考パターンを強めてしまう

ここに気づくと、人生が静かに変わり始めます。


化忌を解消するカギは「文昌の思考の癖に気づくこと」

化忌は因果の軌道。
しかし、その発動スイッチは 文昌の思考の癖

つまり、

文昌の思考癖に気づき、手放し、別の意味付けを選んだ瞬間
化忌が見せる痛みのストーリーは終わり始める

事件、喪失、孤独、裏切り、経済の停滞……
それは「罰」でも「不運」でもなく、

魂が学ぶためのステージだった。

そう気づいた時、化忌は

🔹統合
🔹解放
🔹成熟
🔹成長
🔹飛躍

へと変質します。


まとめ

紫微斗数的に言えば、

文昌に気づくことで化忌は書き換えられる

これが「カルマ=思考の癖」の本当の意味です。

人生のパターンが変わるとは、
努力や根性ではなく、

思考パターン(文昌)に気づくことから始まる。

そして、
その気づきを待って化忌は人生に現れていたのです。


繰り返しますが、

カルマが解消される瞬間とは?

カルマとは
「思考の癖 → 感情 → 行動 → 経験 → 思い込み(観念)」
のループが続いている状態です。

だから、人生が苦しくなるのは

・外側の出来事
・相手の言動
・運の良し悪し

が原因なのではなく、

その出来事を“どう意味付けしてしまうか”という観念(文昌の癖)

が原因になっている。

そして、化忌(因果の現象)は

その観念に気づかせるために繰り返し現れる

という仕組みです。


◆気づいた瞬間ストーリーが終わるとは

「またこのパターンだ」
「これは私が無意識に作っていた観念だったのか」
「外側の問題ではなく、内側の癖の反映だったのか」

この“気づき”が起きた瞬間、

魂がその学びを完了したことになります。

すると、

・同じ出来事がもう起きなくなる
・起きても内側が揺れずスルッと通過する
・関係や状況が自然にフェードアウトする
・執着が消えて軽さが戻る

——こういう変化が起きます。

まさに

ストーリーが終わる=カルマの完了

です。


重要な補足

「行動して克服する」のではありません。
「我慢して乗り越える」でもありません。

外側を変えようとしてもカルマは続きます。

終わらせる唯一の鍵は、

“これは外側の問題ではなく、内側の観念の反映だった”

と理解が腑に落ちること。

この瞬間、化忌は縛りから解放の教師へと変質します。

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この記事を書いた人

田中 宏明のアバター 田中 宏明 占風鐸・オンラインスクール 主宰

大阪生まれ。関西大学工学部卒。著書「欽天四化紫微斗数の世界」はじめ他に3冊出版(https://www.amazon.co.jp/dp/B09JWYY8PB/)。大正3年創業の家業の四代目社長として約25年間会社経営に携わる。2015年に経営者から個人事業主になり、主に欽天四化紫微斗数、八字の占術家となる。座右の銘「終身学、以修徳」。

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