
女優、タレント、テレビ司会者として長年活躍され、エッセイストとしても知られる黒柳徹子さん。
また、長年、ユニセフ親善大使として社会貢献活動にも熱心に取り組んでおられる。
今回は、来因宮・子女宮と疾厄宮と奴僕宮の3つの宮に着目し、そこにある先天星・文曲と左輔から、黒柳さんの魂の因果と精神世界を形作る要素を簡単にみていきます。

来因宮=子女宮
● 子女宮が来因宮であることは、子供や弟子、支援すべき人々との縁がカルマ的に深いことを示す。
● 前世において果たしきれなかった「庇護・導き・教育・慈愛」の行為が今生での再挑戦の主題となる。
● 黒柳さんが「ユニセフ親善大使」や社会活動に熱心なのは、まさにこの来因宮が示す “扶助の使命” と一致。
疾厄宮と奴僕宮<命盤の中核>
文曲・自化Cは魂に宿る “因果の知” が知恵として外に現れやすいことを示す。
この知が「内面」で終わらず、自化(= 離心力)として動き出すため、精神的な理解を社会貢献という行動で発露する構造となっている。
また、巨門B→A<生年Aは福徳宮の破軍A>もあり、言葉・知識・発信を通じて人に精神的な影響を与える役割がみられる。
左輔は過去生からの報いを表す。
文曲とともに疾厄宮にあることで、因果が身体や心に刻まれた形となり、“他者の痛みを我がことのように受け取る共感力” を生み出している。
奴僕宮の構造と己宮の意味
奴僕宮にある太陰(生年C)は、優しさ・陰徳・育成・庇護という星。生年Cであるため、そこにある「慈愛の資質」が生まれつき強く与えられている。
己宮(来時路)に太陰Cがあるということは、「この魂がなぜこの世に降りたか」は、誰かの役に立つこと、共に働き助け合うことが起点であることを示している。
つまり、他者と並んで生きること、自分が表に出るよりも他者を支えることに魂の本意があるのです。
黒柳徹子さんは、魂の記憶(文曲)と慈愛(太陰)を社会へ還元するために生まれて来た方とも言えます。
自分の苦しみや葛藤を通じて得た知恵を、人のために使うこと。
それがこの魂が持つ最高の輝きであり、「魂の願い」でもありそうです。
以上、黒柳さんの来因宮・子女宮と疾厄宮にある文曲と左輔、そして己宮の奴僕宮に絞って観てきました。
他の文昌や右弼そして壬宮等を併せた、総合解説はまた6月のセミナーで詳しくお話させていただきます。
ご参加される方は楽しみにお待ちください。
【余談】
元来、私が欽天四化紫微斗数に魅力を感じたのは、来因宮と生年四化と自化で、今生この世に生まれて来た目的や為すべきことがわかるという点でした。
これは、自分の魂の設計図を知りたいという強い願望からのものです。
しかし、修行功夫や累世因果がわかる昌曲左右の看命方法を学んで気付いたことは、来因宮と生年四化と自化だけでは、魂の設計図は詳しくはわからないということ。
受胎から出生までの過程で決定された昌曲左右と五蘊天干の丙戊己辛壬の宮をみていく必要があります。
ということで、論命の順序は、
① 来因宮
② 生年四化と自化
③ 先天星(左右昌曲)と五蘊天干
④ 後天盤(紫微14顆主星)
であることを、強く感じているところです。

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主宰 田中宏明
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